以下の画像は今回使うテンプレボディだ。

着丈以外でも使えるので是⾮参考にしていただきたい。
PDF版も⽤意したが、Adobe Illustrator(以下イラレ)での利⽤を強くお勧めする。レイヤー毎に必要な案内線を使い分けできるからだ。
イラレを利⽤できる環境下にありながら使うのに⼆の⾜を踏んでいる⽅がいらっしゃったら是⾮この機会に使ってみていただきたい。
動作確認はしていないがXiFormMagicでも互換あると思われるのでパタンナーの皆様にもお使いいただけるだろう。
前回では着丈65㎝はこれくらいで、とかなりアバウトに締めくくったが今回はその位置設定を裏付ける方法だ。
注意していただきたいのはテンプレボディを使った場合に必ずしもそのボディに従わなければならないなんてことはない。
あくまでガイドである。
ただ前回は一般的な袖丈に対して袖口より身頃の裾が上に位置していた為、一つの基準として袖口より上か下かというのは考えて欲しいと理解を求めていた。
■使い⽅
まだ使って無い方はこの機会に、などとおすすめしていたが細かいIllustratorの使い方は別の回にとする。
レイヤーウインドウを出す。
既に画⾯に出ている場合もある。
ウインドウ→レイヤーで表⽰される。
スマートガイドはONにすることをお勧めする。
全てのレイヤーにロックをかけているので
レイヤー名「ブラウス」とレイヤー名「スケール」のロックを外す。
編集中に基礎線や定規が邪魔になった場合はレイヤーの「目」アイコンをクリックすることでONとOFFを切り替えられる。
この機能で「アンダーウエア」のレイヤーはOFFにする。
「スケール」レイヤーから①の定規をコピーして使用する。
(思いがけず定規の内部線がズレてもマスターがあれば安心なのでコピーしている)
着丈を計測してみよう。
BNP~裾までで58cmだ。

ではこの着丈を65㎝に修正してみよう。
「スケール」レイヤーをロックして裾をそのまま65㎝まで引っ張る。
「ダイレクト選択ツール」(ショートカットで「A」)を使う。
下記画像は選択したエリアだ。
分かりやすくボディ、スケール、基礎線のレイヤーをOFFにした状態だが実際はONにしたままで構わない。

下記画像は着丈65㎝にたものだ。
釦のバランスが悪いので調整してみよう。

第6釦(一番下の釦)位置を裾から10㎝に設定する

第一~第六釦を選択し「整列」の「垂直方向中央に分布」を使って間隔を均等にする。

以下が完成した画像だ。

■まとめ
重ねてのお伝えになるがボディはあくまでガイドである。
この通りに寸法を出したからといってそれが絶対正しいということはない。
しかしながら描き始めの大まかな寸法を当て込む作業では非常に有用だろう。
次回は補足として他のアイテムも見ていく。
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